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生意気な若者アルバイト

指示の出し方を変える

アルバイト世代の特徴として、素直であることとお話ししました。しかし、それと同時に「新入社員のくせに、会社の電話に率先して出ない」なんてのもよく聞く話です。「会社の電話に出る」という仕事は、考えるまでもなく新人の仕事に決まっていると考える人も多いでしょう。しかし、アルバイト世代の若者にとっては「新入社員だから」という理由では不十分なのです。ですので、「四の五の言わずに言われた通りやれ!」と言いたくなってしまう気持ちもよく分かりますが、彼らへの指示の出し方を変える必要があります。指示する際に意識してほしいのは、「Why(なぜ)と、How(どのように)を明確にすること」です。「新人は電話に出ろ」と言われて、なぜ?と言ってくるのは、単調な仕事を嫌い、もっと重要な仕事をしたがるタイプです。下積みや努力が嫌いなタイプともいえるでしょう。

仕事とは何か

最近では、「下積みが絶対的に大切である」という考えが前時代的で古臭い、と批判される風潮ができているように思います。しかし、この「才能があれば下積みなんて必要ない」という考えは、「天才的な才能があり、継続して努力もできる人間」であればの話であって、実際にほとんどはただ単に努力の嫌いな若者のほうが多いのが現実です。彼らはたいした努力もしていないわりに、根拠のない自信を持っています。それは現代の若者に限らず、あまり苦労や挫折を知らない若者であれば、多かれ少なかれみなその傾向はあるでしょう。彼らのその自信を否定せずにやる気にさせるのも大切です。しかし、組織の中で働き給料をもらう立場ならば、その対価としてやるべき仕事はやってもらわないといけないのも事実です。そんな彼らには、まずは「仕事とは何か」について伝えなければなりません。

新人としての義務

仕事に対する報酬には、3つの種類があります。まずは「行われた作業に対して支払われる対価」です。おそらく、ほとんどの新入社員やアルバイトはこの「行われた作業に対して支払われる対価」を得ています。その他には「人、モノ、金、情報を管理することで支払われる対価」「自らのアイデアを提案することで支払われる対価」の2つです。「新人だからってどうして電話をとらないといけないの?」と楯突く新入社員は、単調な作業ではなくて、マネージメントや企画をしたがる傾向があります。漠然と「自分を試してみたい」と考えており、アイディアを提案したいとか、いきなり役職者のような仕事がしたいなどと要求してきます。そんな若者の気持ちもよく分かりますが、「まずは与えられた指示の作業で仕事をし、新人としての義務を果たすこと」をしっかりと伝えましょう。

仕事に意味付けをする

「単調な作業はしたくない」と考える新人にとって、「なぜその仕事をしないといけないのか」を教えるのは非常に大切です。正直、忙しいのになぜそこまでしてやらないといけないんだ、と思う気持ちもよくわかりますが仕方ありません。「会社にかかってきた電話を取る」という例でいうと、「電話を取るという行動」に、意味付けをする必要があるのです。この場合の例をあげると、「社会人にとって必須の電話対応のスキルが身につく」という理由は言うまでもありません。しかし、それよりもっと重要なのが「新人が電話を取ることによって、周りが助かる」というメリットです。また、取引先やお客様に関わる仕事であれば、お客様目線のメリットを伝えることも大切です。こんなことは言われずとも分かってほしいと思うものですが、ここまでしないといけないタイプがいるのも現実です。