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アルバイトの上手な叱り方

本音でぶつかる

実際にあった話です。ある店舗には正反対のタイプのマネージャーがいました。Aさんは、特にマネジメントについての勉強もしておらず、感情的に怒るタイプ。ですが、スタッフを連れてよく飲みにも行っており、良くも悪くも「昔の上司」というイメージです。反対にBさんは、いたってクールなタイプ。アルバイトとのコミュニケーションはあまり得意ではなかったが、セミナーや書籍でマネジメントを勉強し、今ではコミュニケーションに何の問題もありません。しかしスタッフと飲みに行くようなことはなく、良い意味で「今どきの上司」という印象です。こう聞くと、AさんとBさんとではどちらがアルバイトスタッフたちに人気があると思いますか?なんと意外にも「Aさんは怖いけど、本音でぶつかってきてくれるから嬉しい」「Bさんのほうが表面的に感じて、イライラしてしまうことが多い」という意見が多かったのです。

関係性の深さによって接し方を考える

実際にはBさんは全く嫌われてなどおらず、慕っているスタッフも多いのです。決してBさんも接し方を間違いではいないはずです。ただ、ここで大事なのは「関係性の深さによって接し方を考えなくてはいけない」ということです。アルバイト世代の若者は仲間意識が強いので、しっかりとした強い信頼関係を築くことができれば、叱り方はさほど問題にはなりません。しかし、まだ関係性ができあがる前の段階では、テクニカルなマネジメント技術も必要で、さらに褒めることもとても大切です。しかし強い関係性ができた後は、テクニックよりも心がさらに大切。言い換えれば、リーダーシップがより重要視されるのです。今どきの若者に、そんな熱い指導が必要なの?逆にうっとうしがられるんじゃないの?と思うかもしれません。しかし彼らは暑苦しいのも決して嫌いではないのです。

叱る際に気をつけなくてはいけないこと

叱る際に気をつけなくてはいけないことは色々あります。人格を否定してはいけないなどは当然のことですし、叱った後のフォローももちろん大切です。しかし何度も言いますが、もっとも大切なのは、上手な叱り方を覚えることよりも、叱ることができる関係性をつくることがまずは大切です。また、その人にとって、誰の言葉が一番響くか?も重要です。たとえその店舗の一番上の責任者から叱られたとしても、その人が普段からその責任者との信頼関係がなければ、逆効果になってしまうかもしれません。ですので、関係性のある人から叱ってもらうことを徹底しましょう。相手がミスや間違っていることを何度も繰り返さないためにも、より効果的に叱る必要性があるのです。

効果的な叱り方

「叱り方よりも誰に叱られるかが重要で、信頼関係がしっかりしているから叱ってもらうのが効果的」と言いましたが、逆にあえて「関係性のできていない人を登場させる」という方法もあります。その人の直接の上司ではなく、社長や役員、部長など、普段からあまり接することがない上の立場の人間が出ていく方法です。また、組織の人間に限らず、クライアントやお客さんを巻き込むという手もあります。一言でいうと「わざわざ大げさにしてしまう」という手段です。特に若いアルバイトにとっては、社長や役員などが登場してくるだけで、「これはただごとではない」と肌身にしみて感じるはずです。もちろん、ここで登場した人が感情的に叱ってしまっては逆効果になるのは、言うまでもありません。